虫歯予防に効果的なこととは?

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皆さんは「虫歯は子供だけの問題」とお考えではありませんか?確かに、大人になればなるほど虫歯よりも歯周病に悩まされている方が増えます。子供の時にあったような、ずきずきとした痛みなどは感じなくなっているかもしれません。

実は、子供の虫歯と大人の虫歯は発生する箇所が違います。子供の時の虫歯は噛む部分の窪みに残った食べカスが原因で虫歯になることが多いです。また、子供の虫歯は「狭く深く」起こるため、神経を刺激しやすいのが特徴です。しかしながら、大人の虫歯はどちらかというと歯の側面にできることが多く、また「浅く広く」起こることがほとんどであるため、神経を刺激せず痛みを感じにくいという特徴があります。そのため、自覚症状なく虫歯が進行してしまいます。

虫歯を放置すると、虫歯菌が血流に乗って全身に行きわたります。最近の研究によると、虫歯菌が肺炎や心筋梗塞、糖尿病など様々な病気に関与していることが分かっています。虫歯に気づき、治療をするだけではなく、予防をすることで重大な病気や疾患のリスクを低減しましょう。

①昼食後に歯磨きを行う

厚生労働省の調査によると、2016年には毎日2回歯を磨く人が、毎日歯を磨く人の約半分(49.8%)の割合でいました。多くの人は毎日朝と夜の2回磨くと考えて良いでしょう。

しかし、それだけでは虫歯の予防には不十分。可能であれば、昼食後も歯を磨くようにしましょう。また、どんなに忙しくとも、就寝前には必ず歯磨きをするようにしましょう。就寝中は唾液の分泌量が減るうえ、口呼吸をしてしまうとさらに口内が乾燥し、虫歯菌などが活動しやすい環境になってしまいます。朝起きた時、口のねばねば感が気になるという方は、眠っている間に虫歯菌や歯周病菌が活動しているせいかもしれません。ちなみに、1日3回以上歯を磨くという人は27.3%でした。

② 歯磨きの後にデンタルフロスを使う

歯の間に詰まった汚れを取るには、歯ブラシだけでは足りないことが多くあります。歯磨きの後にはデンタルフロスを使い、汚れを掻きだしましょう。

歯の間に詰まった汚れは虫歯の原因となります。もし、歯と歯が接している部分に黒い点がある場合は、虫歯になっている場合があります。痛みなどの自覚症状が無くとも、早めに歯医者にかかりましょう。

③フッ素を使用する

フッ素の塗布やフッ素でうがいをすることは、虫歯の予防に効果的です。市販の塗布薬や洗口液を使うのも良いですが、歯医者さんの指導の下、効果的な使用方法を習うのもよいでしょう。

東京都練馬区の歯科医であるしのはら歯科では、濃度の低いフッ素洗口液を使った「フッ素洗口」が診療メニューに入っています。予防歯科という観点から見ても、フッ素洗口液によるうがいは、手軽な上に効果も高いです。

歯は一生使う大切なものです。歳を重ねても自分の歯で噛むことにより、認知症の予防にも効果があると言われています。また、なんでもよく噛めるということは、自己の健康に対する自信にもなるため、若いうちから歯の健康を損なわないように注意しましょう。

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